こんにちは
先週末は台風が接近しましたね!
広島も日曜日は風がとても強かったです。
今週の頭はその台風の影響もあってか朝夕と気温が下がり寒いくらいでしたが、今日からまた暑い暑い
外に出られる方は紫外線熱中症にご注意ください
さて、今日はマヨリカ釉風の新商品〈プロヴァンツァ〉の見本貼りをしております!
そちらの詳しい写真はまた後日…
そして今回は焼き物としてのマヨリカについて書いてみたいと思います。
マヨリカはマジョリカと呼ばれる事もあります。
イタリア・スペインやその植民地でかつてよく焼かれた、低温焼成された非常に装飾性の高い焼き物の一種です。
大体スペイン地方では低温で焼き上げるテラコッタという赤みのある土ものの陶器が多かったみたいです。
弊社名古屋モザイクのテラコッタ風の床タイル、<テッレディイタリア>のような感じの物を想像して頂ければいいかと思います
ちなみに、<テッレディイタリア>はこちら→★
こちらは〈プロヴァンツァ〉の裏側です。
タイルの裏なのに、何ともかわいらしい色ですよね
温かい風合いがあってかわいらしいテラコッタなのですが、時は流れてだんだん装飾性の高いものが求められたそうです。
そこで出来上がってきたのが、<マヨリカ焼き>なんですねぇ
弊社商品の床タイル、〈ペトライア〉のようなものを想像して頂くとわかりやすいかと思います。
〈ペトライア〉のページはこちら。→★
(こちらは実際マヨリカ焼きではございません)
<マヨリカ焼き>というのは、一般的にマヨリカ釉という白い光沢のある釉を施釉して、酸化金属を使って上絵の具で装飾をして焼き付けをされたものを指します。
白い釉薬を先に施すのは、茶色のテラコッタの上に直接上絵付けをすると発色が良くなく、装飾が冴えない事が理由です。
白いお化粧をしてもらったテラコッタの上だと、発色がきれいな装飾が出来るということなんですねぇ。
こちら、よーーーく見て頂くと、緑の下に白くなっているところが見えるかと思います。
これで緑の発色を良くしているんですねェ。
余談ですが、マヨリカ釉薬、昔は鉛が入っていたので有毒だったんですねぇ
鉛は融解温度が金属の中でもとても低いので、科学が今日のように進歩していなかった頃にはよく使われていました。
現在は、研究が進んできているので施釉商品に鉛が入っているということはまずございませんのでご安心ください
ちなみに、鉛は釉薬に使われるときれいな赤色に発色するので、そういう理由でも重宝されていたみたいですヨ。さらに余談ですが、鉛が使われた赤の釉薬は酸に反応して変色するので酢につけたら一発で分かります
その昔は、焼き物を作るにも命がけだったんですねぇ
以上、マヨリカ焼きのお話でした。
次回の〈プロヴァンツァ〉見本貼りの写真、お楽しみに